税理士さっさんのブログ

税に関する豆知識や旬の税金ネタについて専門家の観点から自由に述べます。

個人事業主から法人へ

こんにちは。

税理士のさっさんです。

 

今日は、「個人事業主から法人へ」について書きます。

 

私は現在は、個人事業主です。

いずれ会社も作りたいなーって思ってるんですけどね、税理士業界はちょっと特殊で、「税理士業務」って税理士の独占業務なんです。だから税理士資格をもっていないと法人は作れないんです。

税理士法人〇〇」っていう看板見かけません?

あれは、税理士が作った税理士業務を行う法人なんです。

代表は税理士で、二人以上税理士がいないと税理士法人は設立できません。

だから税理士法人には二人以上の税理士が所属しています。

 

それとは別に、「〇〇税理士事務所」の看板の横に「株式会社〇〇会計」みたいな記載があるの見たことありません?

 

あれ、「会計法人」って言われる法人で、まあ、たいていの税理士は節税目的で設立しています。もちろん、他の目的もあるんですけどね。

こちらの会社は「普通法人」で誰でも社長になれます。

 

本題に入りますね。

個人事業主が法人を作ろうかな!って思う動機の一つに「節税」があります。

 

なぜ、節税になるのか?

 

結論を先に書きますね。

「所得の分散」です。

 

個人事業主に課される税金は「所得税」ですよね?

これ、所得が増えれば増えるほど税率も上がっていくんです。

 

一方、法人には「法人税」が課されるんですけどね、こっちは税率が一定なんです。

 

個人事業主が法人を作った場合、その個人事業主はその法人の「社長」になって、その法人から「給料」をもらいます。これには「所得税」がかかります。

で、売上から仕入れとか、社長の給料とか、色々な経費を差し引いた残りの利益に「法人税」が課されます。

 

なので「個人事業主で利益出して課される所得税」と「会社作って、会社から一部給料をもらって課される所得税と、一部を会社に残して課される法人税の合計額」を比較したら、払わないといけない税金が逆転する分岐点があるんです。

 

その分岐点は、「所得税高ぇな~・・・」って思い始めた時かな~って思いますけどね。

 

法人の設立初年度は消費税も免除されますしね、「所得税高ぇな~」って思ってる個人事業主さん、法人設立を検討してみたらいかがですか?