税理士さっさんのブログ

税に関する豆知識や旬の税金ネタについて専門家の観点から自由に述べます。

自動車リサイクル料金

こんにちは。

税理士のさっさんです。

 

今日はちょっと税金の話から離れますかね。

「自動車リサイクル料金」について書きます。

 

会社で車両を購入した時の経理ってどうなりますかね?

① 車両本体

② 登録諸費用

③ オプション装備品

④ 自動車リサイクル料金

だいたい請求内訳はこんな感じですかね?

経理の人はこれを分解して仕訳入力しますね?

①と③は、「車両運搬具」として資産計上

②は、「車両費」みたいな科目で費用計上

④は、「預託金」みたいな科目で資産計上になります。

 

この④の「自動車リサイクル料金」、私は仕事柄よく見るので内容を理解しているんですけどね、知らない方も結構いらっしゃるみたいなんですよね。

 

「自動車リサイクル料金」は、車を購入するときに必ず支払っています。これは会社で買おうが、個人で買おうが関係ありません。これは「車を廃車にした時の費用」として使用する目的で創設された制度なんです。

 

だから、廃車にせず、購入した車を数年後に下取りに出したら、下取り価格とともに返金してもらえるんです。

 

仕訳で表現してみますね。

 

~購入時~

① 本体      200万円

② 登録諸費用    30万円

③ オプション装備品 20万円

④ リサイクル料金   1万円

とします。

~仕訳~車両運搬具     220万円

預託金         1万円

車両費        30万円  / 現金預金 251万円

 

~下取り時~

残存簿価30万円の車を50万円で下取りに出して、300万円の車を購入したとします。

① 車両本体    300万円

② 登録諸費用    30万円

③ オプション装備品 25万円

④ リサイクル預託金  1万円

とします。

~仕訳~

車両運搬具     325万円

預託金         1万円

車両費        30万円 / 車両運搬具     30万円

                  預託金        1万円

                  車両売却益     20万円

                  現金預金     305万円  

 

細かいことなんですけどね、最初に買った時のリサイクル料金1万円をちゃんと経理しておかないと、いつまでも「預託金」っていう資産に残り続けちゃうんです。

 

「社用車5台しかないのにリサイクル料金が10個ある~」

とかなっていないか決算の前に整理してみてくださいね。